メイン画2−1
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9棟案Bー3
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メイン画3-1
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9棟案Bー3
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都内で行われた街並みプロジェクト(定期借地権付き戸建分譲)

定期借地権付き戸建分譲プロジェクト

街並み提案

都内でも人気の高い文教地区に程近い企業所有の土地を有効活用するため、敷地の半分を定期借地とし戸建住宅地として利用する検討が既に重ねられていたが、区割の発想をガラリと転換した新たな提案を求められた。

最初の区割り案

最初の区割り案

現地調査によれば、敷地の周辺環境は地図で読み解くよりはるかに建て込んでいて道路も車のすれ違いが難しいほど狭い。

8棟もしくは9棟に土地を区割したいという事業者の要望を満たし、かつ魅力的な街並み提案ともなる3案が検討された。

山本のラフスケッチが次々に展開する。

A案(8棟案)

8棟案は現況敷地レベルが周辺より少し高いことを踏まえ、出入口の切り下げを1箇所とし、車の転回スペースを兼ねたエントランスコート風のオープンスペースを中心に計画した。

オープンスペースの周りに2階建て、奥に3階建ての住戸を配し、連続的な広がりと街並みの風格が感じられる配棟計画。

駐車スペースも建物の間に自然に収まり、オープンスペースが車で埋まってしまうことのないように緻密に計算された区割計画案となっている。

B案(9棟案−1)

9棟案−1は原案の9棟案をシンプルに整理し直した。

東側にまとめられていた敷地延長の通路部分は2つに分け、中心には住戸を配しオープンスペースを細切れにした。

その代わりに各住戸の小さな庭を巡るようなフットパスを挿入し、小さなオープンスペースを繋ぐことでここに住む住人だけのための豊かな連続庭を実現した。

子供達が放課後に家の近所を駆け回るような懐かしい情景も思い浮かぶようだ。まちづくりへの夢を込めた区割計画案となった。

C案(9棟案−2)

9棟案−2は最もインパクトの大きな、グランコモンを実現する案である。

これだけの広さのコモンスペースは都内の戸建住宅ではお目にかかれない。

9棟がそれぞれの敷地の一部を供出して出来上がるコモンスペースでは、休日に親子でボール遊びができ、時にはピクニックシートを広げてランチ、日中はヨガやストレッチでストレス解消など、使いみちに困ることもない。

駐車スペースをビルトインにしながら入念な区割計画で3階建ての住戸群となった。

1階はそれぞれの趣味の部屋や書斎、SOHOなど視線を気にせずオープンにできる部屋の配置を想定し、2階にリビングと主寝室、3階は子供達の部屋を配するなど、街区全体で一つのコミュニティを形成できる絶好の状況を生み出している。

これは定期借地+戸建てという土地所有者のアイデアに依るところも大きかったが、これほど自由で思い切った計画の可能性が生まれることは新たな認識となった。

定期借地と戸建住宅

少子高齢化、環境への配慮が課題となる中、戸建住宅の良好な住環境形成への挑戦は、これまで宅地開発の中での提供公園の計画や紳士協定など様々な制度・慣習に展開をみせているが、所有権意識の強さ、敷地に余裕を生み出すことによる開発コスト上乗せによる経済負担、共有関係の不安定さ、管理の困難性など様々なハードルの高さから、コモンスペースとしては国内ではなかなか理想的なかたちで実現しない現状がある。

今後、戸建住宅開発という市場にも定期借地という選択肢を確立するための協定や組合づくりのサポートなど、ソフト面での様々な取り組みの実例が増えることに期待したい。

DATA

分譲住宅

造園設計

外構計画

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